信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

予習

 初めてのことに挑戦するときは予習をします。出張や出前授業等のときに初めての土地を訪れるときもそうです。何度も繰り返して予習します。現代はとても便利な時代になりましたから,ライブカメラ等で実際の映像を居ながらにして見ることができます。画像であれば,自由に操作することさえ可能になっています。
 予習するときはまず地図を見て,図面上で道順を確認します。その上で,画像を見て実際の風景を目に焼き付けます。イメージトレーニングのように,頭の中でイメージを創って仮想空間の下で学び続けます。それでも,実際の場面に遭遇すると,限られた時間の中での適切な行動が瞬時に求められますから,慌てます。慌てても即時対応できるだけの予習量を用意して臨みます。
 学校現場でも同じなのではないでしょうか。繰り返し予習したことと合致するような文脈での授業展開であれば,予習が役立ちます。自らの学びが繰り返されますから定着がより一層促されるはずです。しかしながら,予習したことと異なる文脈で授業が展開することもありますから,そんなときは戸惑ってしまいます。予習したときに獲得できた内容やスキルを汎用的に活用できるようになれるといいなあと思うところです。