信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

決断するのは自分

 アメリカの野球の大リーグでは,選手に対して監督やコーチがアドバイスはするが,決断するのは本人であるという指導方針であることを聞いたことがあります。さまざまな指導は受けるようですが,最終的には本人が決めることが浸透しているようです。そこには,自分で考えて納得できるものであれば判断を下して,実際に行動を起こす過程が存在していると判断できます。
 プロの世界なので,そのようになっているのかもしれませんが,考えてみると学校現場もそれと同じではないかと思うところです。教師から種々アドバイスがありますが,それが自分にとって有効でかつ有用であるのかどうかをまず自ら考えて納得できるものであれば自ら判断を下すことができるでしょう。そうなれば,実際に行動してみて期待できる結果がもたらされなかったとしても納得できるものです。
 何が不足しているのかはその時点でまた考えることができます。結果が出た時点でのリフレクションは必須です。いきなり,プロの世界と同じことを求めるのは無理がありますから,それを授業の場で試みていく機会にすることが肝要です。結果が出た時点で教師からの適切なアドバイスを受けることもできるからです。『学び合い』の考え方です。