先日の中学生対象の市民講座での受講中学生の一言です。ものづくりをしていてマニュアルと異なる仕様の過程を経ようとしていた彼らに私が訪ねたところ，返ってきた発話の一つです。なるほどと思います。ものづくりのマニュアルはごく一般的な使用に仕上げようとして作られているものですので，安全性に支障がなければ，その過程にオリジナルな自分だけのアレンジを加えても問題はありません。問題がないと言うよりもそれこそ個性的な素敵な発想の取組とも言えます。
もう20年も前の話になりますが，私たちの研究室のゼミ生が左右異なる柄の靴下をはいていたことがあって，間違えたのかなあと思って尋ねたところ，個性ですという返事が返ってきたことを思い出しました。彼らも20年も前から，個性的な発想を持っていた素敵な人材であったのです。今では，立派な教師として活躍しています。
子どもたち一人一人の個性を大切にしたいと思います。
