信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

ゴールが"見える化"されている

 『学び合い』の考え方では,ゴールが"見える化"(いわゆる可視化)されています。だいたいの場合は,ゴールは1つですが,教科等や諸事情によってゴールが2つないしは3つ(は多すぎますが)示されることもあります。いずれの場合も,すべてはっきりと"見える化"されます。ゴールが複数存在した場合には,どちらのゴールに辿り着いたら本当のゴールなのか,両方なのかどちらか一方なのかあるいはどちらのゴールを先にクリアしなければならないのか,が活動前に示されることになります。
 ゴールが見えるので,そのゴールに向かってどのようにしようか,を考えるのです。帰納的に進めようか演繹的に進めようか,一人でやろうか友だちとやろうか,友だちとやるなら誰とやろうか,などを自分で考え判断して行動を起こします。ゴールが見えなければ,何をどれだけどうやってどんなペースでやっていったらよいか,皆目見当が付きません。ゴールが見えるからこそ,私たちは活動を始められるのです。『学び合い』の考え方の良いところです。
(カット)ゴールを自分で探させることも可能でしょうが,大の大人でさえ,ゴールを自分で見つけて歩みを進めることはとても難しいのですから,ゴールの"見える化"された授業のありがたさは身に染みます。