信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

分からない子が主役

 『学び合い』の考え方は,分からない子が主役です。分かっている子は脇役です。分からない子に分かってもらうために説明するのですから,分からない子が分からないような説明ではアウトです。分からない子の分からなさは分からない子にしか分かりませんから,それを解決してあげる役を担うのが分かっている子です。ですから,分からない子が自分の説明で分かってもらえないようならば,別の脇役の応援を頼んでもいいんだよ,です。
 『学び合い』の考え方では,分からない子が主役なのですから,その主役たる分からない子にたくさんしゃべってもらうことです。だって,主役なんですから。分からない子が分かるようになったら,主役交代です。分かった時点で脇役に徹して,まだ分かっていない子を探して主役になってもらうことです。かつて,H県のある小学校の第2学年の算数の授業の時に,まさにその現象が現れていてびっくりした記憶があります。それも授業者の指示が全くない状況下で出現したのですから,見事なものです。『学び合い』の考え方を如実に表しています。