信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

黒板の詩

 当附属学校園のある学校の生徒玄関脇に,黒板の詩という掲示用の黒板があります。そこには,毎日,1節のメッセージがその学校の先生方から交代で寄せられます。先日,久しぶりに見ましたが,心打たれたので,副校長先生の許可を得て,ここに記します。黒板の詩の本文を紹介するのは2007年7月7日以来の3回目です。


 「朝,「おはようございます」と声をかける。元気にあいさつを返す人もいれば,目配せだけの人もいる。返し方は様々でその人の色がでていておもしろい。

 いつもちょこんと頭を下げて控えめにあいさつをしてくれる人がいる。でも,その日は違った。はっきり「おはようございます」と目を見て返してくれたのだ。あなたと私の世界が少し近づいて重なり合う部分が増えた気がした。歩みよってくれたようでうれしかった。と同時に恥じた。内に秘めた強さを見ようとしていなかった自分に気づいた。

 初めて顔を合わせた瞬間のみが出会いではない。毎日の中にそれはある。新しい君に出会い続けていきたい。」