信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

自分で考え判断しやってみる授業

 『学び合い』の考え方は,子どもたちが自分で考え判断したことを実行してみる授業です。それでダメなら,何がダメだったのかを自分で考えて,どうしたら良いかを考えてやってみようかと判断し,次の授業で実際にやってみる授業です。それが,うまくいけば,何が良かったのかを自分で考えて,それが良かったのだろうと判断したことをもう一度やってみる授業です。その繰り返しです。
 分からなくて困っている子どもたちがいたら,その情報が入ってきたら,その子どもたちに対してどのように接したら良いのだろうか,を自分で考える授業です。ダイレクトに,教えてあげようか?と声をかけたら良いか,困っていることない?がいいのか,僕で役に立つことない?がいいのか,を考えて,これにしようと判断して実際にやってみる授業です。うまく行かないことばかりかもしれませんが,じゃあどうしたらよいかを考えて,これならいいかなあと判断したことを,次の授業でやってみる授業です。それを繰り返すことによって,折り合いの付け方を体得していく授業です。
 決して,先生に教えてあげましょうと言われたから,教えてあげることをやってみる授業ではありません。今,教えてあげた方がいいのかもう少し待ってから教えてあげた方がいいのか,どのように教えてあげたら良いのかを自分で考える授業です。こうだと判断したことを失敗を恐れず勇気を持ってトライしてみる授業です。文字にしてみると簡単そうに見えますが,実際にやってみて続けようとなるとなかなか覚悟のいる授業です。しかし,本当はそれが20年後の彼らを幸せにしてくれる大切なことなのです。