信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

リフレクション

 リフレクションが大切であることを疑う人はいないと思います。学校現場においても,毎日の授業の終わりには今日の振り返りをしましょう,という授業者の声かけが待っています。あるいは,1日を終えた帰りの会や終わりの短学活のときに,目をつむって今日1日を振り返りましょう,という日直からの指示が出ることはよくあることです。今日1日を振り返りましょう,と言われて,子どもたちは毎日どのような視点からリフレクションしているのでしょうか。明確な指示がない限り,自分のこだわりのある視点から自分のその日の履歴を辿ってみるのではないでしょうか。部活動に力を注いでいる子どもたちなら間違いなく,これからの部活動に向けて有意義な1日を過ごせたかどうかを振り返ることでしょう。その日に鍛えるポイントを持っていれば尚更です。このように,視点を持ってリフレクションをしなければ,ただ面白かったというだけで終わってしまいます。突然,感想はいかがですか,と言われてもその集団に求められる視点が不明瞭であるならば,焦点がぼけたような語りしかできないのが関の山です。一つの教育活動を終えてリフレクションをするのであるならば,尚更のことその教育活動についてその集団はどのような視点をもってリフレクションをすべきなのかを全員が知らない人いない状況になるほど知っていることが必要です。だからこそ,自分がやってきたことをどのような視点からリフレクションすべきなのかをしっかりもっていることが肝要なのです。『学び合い』の考え方では,みんなができるために自分は何ができたのかをリフレクションします。それが『学び合い』の考え方です。