信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

ひとりぼっちになっている子がいないかどうか

 私が『学び合い』の考え方を使って授業をする場合,一般的には『学び合い』ライブ出前授業ですが,はいどうぞの後にはいったいどこを見ているかと言いますと,クラスの中でひとりぼっちになっている子がいないかどうかを注視しています。いつもと違う授業をはじめて受けるのですから,誰もが戸惑うことであろうと思われます。
 そのような中で,一度も席を立たず,一度も係わろうとする子がおらず,一度も鉛筆が動かず,一度も教科書や資料に触らず,一度も顔が上がらず振り向かず横も見ず,一度もしゃべるために口を動かさず,という子どもたちが,一般的に心配です。
 初めてなので,その教科等が得意なのか不得意なのかが分かりませんので,得意であって何もせずとも目標達成を果たせるようであるならば何も心配はいらないのですが,前述の学習状況を見せる子どもたちはおおかたそうではない子どもたちの場合が多いです。
 そんなときは,授業の最後にこんなでいいのかなあと語ります。もう二度と会うことがないであろう子どもたちであるだけに,みんなでみんなができるために自分には何ができるのか考えてみようよと熱く語ります。