信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

1日何人と会話しますか?

 みなさんは1日何人の方と言葉を交わしますか?この問いに答えるためには,一定の操作的な定義が必要です。特に,言葉を交わすという行為は何を持って成立するのか?は,答えようとすると困ってしまいます。私どものように,講義をする場合,1対40人で言葉を発した場合に,それをもって言葉を交わしたことになるのか?は疑問です。対面かオンラインかも難しいところです。現代は,言葉を交わすよりもSNSかもしれません。
 操作的に定義するとなるとなかなか難しいので,ここでは声をかけたら相手が声を返してくれたくらいにしておきましょうか。1対1でも1対複数でも。私は今,1人です。業務によってもう1人,2人は増えますが。
 子どもたちは,1日の授業,1時間目から5時間目なり6時間目なりの中で,いったいどれくらいの仲間,先生と言葉を交わすのでしょうか?調査データは探す限り見当たらないので,研究にはならないのかもしれません。私はライブ出前授業のときには,クラスメイト全員と話しましょうと呼びかけますが,はたして彼らは全員,40人学級であれば39人と言葉を交わしているのでしょうか。現実的には難しいのかもしれないと思うところです。一人と1分話しても39人と話をするためには39分が必要です。今日1回も話をしたことのない人と話しましょう,とは私のよく言うフレーズですが,そうあってほしいものだと思います。