信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

授業のときの当たり前

 授業をするときには何を当たり前として実践しているでしょうか。『学び合い』の考え方では,みんなでみんなが目標達成できることを当たり前であるととらえています。ですから,みんなでみんなが目標を達成していないことは当たり前ではないのです。だからこそ,全員が目標達成していなければそれはおかしい,と。おかしいことは子どもたちにも求めます。君たち,それはおかしい,と。なぜ,全員が目標達成しないのか,それはおかしいことだ,授業というのは全員が目標達成するのが当たり前なんだ,と。
 一般には,これまでの私の授業参観の経験では,そうではないように思います。指導案を丁寧に作って,その指導案に沿って授業展開して指導したり,指導案に沿わなかったとしても授業者の意図するないしは子どもたちの意図する展開が図られたりするのが当たり前であって,単位時間の終了時にその単位時間で修得すべき資質・能力が習得できていたかどうかを当たり前であるとは捉えていない状況が見られます。全員が目標達成しているかどうかは,後回しです。おかしいと思わないとすれば,そのような授業において,それはおかしいとは言わないのが当たり前かもしれません。