限界だと思うことはなかなかないものです。限界だと思う前に，もう少しやってみようと思うようにしています。視界に入るものがあるのであれば，すぐそこに見えるところまで，つまりあそこまでがんばってみようとか，あるいはあと○分がんばってみようとか，もう1回だけがんばって挑戦してみよう，とか人によってそれぞれであるように思えます。もうちょっと，と思う，そのもうちょっとが人によっても違いますし，文脈によっても異なります。
そのもうちょっとが私たちをがんばらせるコツなのかもしれません。目標設定をする場合には，大それた目標を設定しても，もうちょっとが果たせないことが多いです。もうちょっとがんばっても全然目標達成に届かないからです。がんばってもがんばってもダメなわけです。それだけに，もうちょっとと思えるようなヴィゴツキーの言う最近接領域となり得るような目標設定が大切ですし，必要です。もうちょっと，がモチベーションを高め，踏ん張りどきを乗り越えさせてくれるのです。
