卒論のテーマを決める作業はなかなか難しく，毎年難航するものです。今年も苦労が多いようです。ただ単にやってみたいというだけでは卒論のテーマにはなりません。その，やってみたいと思うことが，すでに誰が過去にやってしまっていることであったらダメですし，その，やってみたいと思うことが，自分だけのことであってそれが教育上，特に理科教育の点から意義あることでなければ難しくなります。やってみたいと思うことが，すでに解決済みであったら追試にしかならないので，解決されていないことを探さなければなりません。
加えて，調査をお願いしなければならない学校の事情もあります。過去にも，卒論のテーマが決まってお願いしたところ，その学校の事情によって調査を断られたこともあります。私たちの研究室なので，どこの学校でも良いと言うわけにはいかず，『学び合い』の考え方に共感して取り組んでいる学校に限られます。卒論の最初のハードルを越えるにはなかなかの苦労が伴います。一緒に汗しています。
