同期型オンラインによる授業や会議が増えてきて，使い方に慣れてくるとオンラインを活用した授業参観も可能になってきます。リアルタイムで参観することもできますし，録画した映像を限定配信にすることによって視聴することも可能です。後者の場合，いちばんのメリットはやはり何度でも繰り返して見ることができる点と見たいところだけを集中的に見ることができる点にあります。何気なく見てしまったあとから，あのときはあの子はどうしていたんだっけかなあと思い直してもう一度同じ場面を違う視点から見ることがあったり，観察，実験の準備の所は流し参観して実際に取り組んでいるところだけを集中的に見たりできます。録画された映像ならではのことです。
私たちは理科の観察，実験の様子を録画して実際に授業の時に活用したり，児童生徒のみなさんに観察，実験の様子をその場で自分たちで撮影してもらって使ってもらったりしています。GIGAスクール構想が始まっているので，今はどこの学校でも取り組んでいることではないかと推測しています。録画映像はあくまでも手立てなので，それを使って達成すべき目標が別にあります。
もしそれが観察，実験ではなく，授業であったならば学ぶ側が自由に好きなときに戻って何度でも繰り返して学ぶことができますし，自分の分からないところだけを集中的に見て学ぶことができるメリットがあります。話題になっている録画映像があるようです。自分のペースで自分の分からなさを解消する上では，何度でも知りたいところだけを集中的に見ることができて有用的です。私も先日，『学び合い』の考え方の語りを録画してみました。見たいところを繰り返し何度でも見ることができますし見たいところだけを集中的に見ることができます。いなかにいても学ぶことが出来る，場所を選ばない移動の費用と時間もかからないのも大きなメリットです。私にとっては，オンラインのお陰です。
