信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

尽きることのない諸問題

 『学び合い』の考え方が確立して20年近くになりますが,毎年,『学び合い』の考え方の授業をしている学校現場に卒論の調査に行っています。3~4人のゼミ生が毎年『学び合い』の考え方の学校にお世話になっているとすると,40テーマくらいの卒論が仕上がっている計算になります。一つの分野で,10年以上に渡って一貫した教育研究のテーマが続くことは珍しいことです。
 それだけ,『学び合い』の考え方が普遍的であることの証ですし,『学び合い』の考え方ではない授業においては問題が山積している証でもあります。ゼミ生が見つけてくるテーマは,学校現場で解決できない問題として存在しているものばかりであり,それらが卒論のテーマとして成り立っているものです。『学び合い』の考え方でないと解決できない諸問題がまだまだあることも事実ですし,卒論のテーマとして尽きることはありません。
 学校現場でこれまで着目されずにいた諸問題が解決され,子どもたちが一人も見捨てられず,彼らの学びがより充実したものになっていくことができればそれほど嬉しいことはありません。ゼミ生とともに力を尽くしたいと願うところです。