信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

学部1年生のリフレクション

 先日,学部の臨床経験科目の一つで,市内の小学校に授業参観に行ってきたときに参観した授業の内容や授業者の様子・児童の様子等をリフレクションする内容の科目の授業を行いました。学習指導案も見たことのない1年生の初めての授業参観です。単元名と授業参観の記録用紙だけを持って当日の授業参観に臨んだものです。
 私のリフレクションの授業は,①どんな内容,どんな展開の授業だったの?→②まねしたいと思ったところはどこ?→③こんなふうにしてもらえたらよかったのになあと思ったところはどこ?,の流れです。小学校の第1学年から第6学年までの6つのクラスにそれぞれ別れての参観となりましたので,自分が参観している授業以外はどんな授業であったのかは,単元名しか分かりません。まして私も学習指導案をもらっていないので,分かりませんから彼らから教えてもらいました。ときには,私が彼らに対して質問をしたほどです。
 はじめて授業をするときは,必ずまねをすることから始めるものです。教師用指導書に書かれているとおりに実践すること自体が,教師用指導書をまねすることですから,プロトタイプの授業スタイルをまねしてだれもがうまくなっていくのです。そして,まねをして授業ができるようになると,少し余裕が出てきますから,自分なりにアレンジしたり自分の考えでオリジナルに仕上げたりしながら,半プロから一人前と言われるようなプロに成長していくのです。
 私の授業で彼らが行ったリフレクションはどうであったかというと,それはまあ,素晴らしいの一言に尽きるほど,私もまねしたいなあと思わせてくれるほどのまねをしたいポイントを押さえていましたし,どんなふうにしてもらいたいかなあというポイントもけっして外れることなく指摘していたからです。期待の1年生たちです。
 参観した授業の良いところを,まねしていってやがて少しずつでも自分なりのアレンジを加えられるような力量を,卒業までに身に付けてほしいと願ってやみません。