信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

授業者の心が折れるか子どもたちが動き出すか

 『学び合い』の考え方は,考え方を子どもたちと共有します。その考え方に納得できて共感したら子どもたちが動き始めます。ところが,考え方に納得できるようでないと共感できませんから子どもたちはなかなか動き出してくれません。授業者としては困ってしまいます。
 困ってしまったときに,授業者の心が折れる,あきらめるのが早いか,子どもたちの心が動く,心に響く,子どもたちが動き出すのが早いかによってその後の授業の展開が全く異なってきます。前者の場合は,いわゆる書籍に書かれているような成果が上がらない状況に至りますし,後者の場合は効果がめきめきと現れ始めます。授業者の本気度と言われるのは,子どもたちが動き出すまで根気よく初志貫徹して語り続けることができるかどうか,子どもたちが動き出すまで待つことができるかどうかを指していることです。
 子どもたちが動き出すまで動ぜず待とうとする根気強さを持ち続けられるだけの,腹が据わっているでしょうか?