信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

視野

 我々の目は精巧に出来ていて,前に2つあることによって左右の像が微妙に異なることによって物体を立体的に見ることが出来ています。また,一般的に両目で同時に見える範囲が約120度と言われます。さらに左右それぞれの目で捉えている範囲があるので,最大視野はおよそ200度のようです。
 しかし,移動する速度を上げていくと,目で確認できる視野が狭くなっていきます。車の速度が良く例に挙げられますが,時速40kmでおよそ半分になり,さらに速度が上がるとどんどん視野が狭くなるようです。
 車ほどでもないにしても,歩く速度も少しは影響を受けているのかもしれません。早足で歩いているときと,ゆっくり地面をかみしめながら亀のごとく歩いているときとでは,個人的に視野が違うように思えて仕方がありません。ゆっくり歩いていると,周りがよく見えます。
 緊張することでも視野が狭くなるそうですから,ゆっくり歩くときと言うのは心にゆとりがあるときだからこそ,余計に周りの風景やものやことがよく見えてくるのかもしれません。通常の歩幅の半分か3分の1くらいの歩幅でゆっくり歩いてみると,いつも見ている景色が違って見えてくるから不思議です。心にゆとりを持って臨みたいものです。