我々脊椎動物は,恒温動物です。常に体温を一定に保ちながら生命を維持しているのが特徴です。それによって,気温の高低に影響を受けることなく体を動かすことができますから,行動範囲が広がり活動を活発に行うことが可能です。気温が高くなったり体を動かすことによって体内で熱が発生したりすると体から放熱します。汗です。気化熱として体の温度を下げようとします。気温が下がれば放熱を押さえ体の中から発熱させようと試みます。オートマチックです。
毛に覆われている動物はどうしているのであろうかと不思議になります。種にも依るようですが,調べてみると,耳に血管を集めて放熱している動物がいます。生きる術がDNAに組み込まれていることは自然の素晴らしさと言えます。私たちは,その自然の素晴らしさを知らず知らずのうちにたくさん感受しています。