理科の魅力は何でしょうか。理科人であればそれなりのこだわりを持って答えるのではないかと思うところですが，私にはやはり事実を自分の目で捉えることにあると思うのです。自然の事物・現象を自分の目で捉えるために，その工夫が必要です。そうはいっても，自分の目で捉えることのできない事実もあります。それは，不思議という言葉で表される事物・現象かもしれません。
宇宙の彼方などは事実を見ることができませんから難しさを感じます。ナノレベルですと事実を見てのその事実が表している事物・現象が何であるのか分からないこともありますから難しさを感じます。理科教育では事実を自分の目で見たとしてもそれをどのように解釈するのかによって理解の様子が異なってくるのでさらに難しさを感じます。自分の目で事実を見てみたい，その欲求が理科を支えていると思います。
