『学び合い』の考え方でも,学部の理科の模擬授業でも,授業実践をオーサライズ(オーソライズauthorize;正当と認めること。公認すること。私なりに言わせてもらえるならば価値づけてあげること)してあげることは意義あることです。オーサライズしてもらった人が,その後,今度はオーサライズしてあげる側になることができれば自己更新につながります。
価値がよく分からずにポイントがよく分からないまま実践したときに,このところは価値があって授業実践上の要となるところであることを理解してもらって,次にはそれを意識してできるようになる道を付けるきっかけを生みます。何回か続けることができるようになれば,今度は,他の授業実践を自らオーサライズしてあげることができるようになります。自信が生まれ自らの資質が高まり自己更新されていくからです。
大切なところを外さないようにポイントを押さえて授業実践ができるようになって,それがやがて自動化していきます。いわゆる,実践家としてのプロになるわけです。これがポイントなのかと自覚できることが,道を作っていくのです。