信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

起承転結

 新聞の一面の一番下に,時数が限られたスペースの中にその時々の時事問題や話題を取り上げながら,起承転結にまとめられた文章が載っています。各新聞社とも工夫された内容で読み応えがあります。起の部分で,最初の書き出しを読み始め,今日はどのような内容なのかを予想しますが,承に入ると見事に予想が外れます。しかしながら,起と承が実にうまく連動していて,この承を導き出すための起だったのかと思わされます。転に移ると筆者の主張が明確になり,結では承と結びつけながらこれまた見事にまとめられています。学ぶことの多い分掌と展開で,日々のささやかな楽しみの一つです。
 それともう一つ。どの新聞社でも時数は決められています。決められた時数にぴったりの長さに調整されてまとめられているから驚きです。文章を書いてみたことのある方ならよくお分かりであろうと思いますが,時数が決められた最後の1マスまで字を埋めることがどれだけ難しいことか。私も手書きで手紙を書くことがありますが,できれば葉書よりも便せんを選択したい者の一人です。葉書は必ず一度下書きをして全体のバランスを確認してから,改めて清書を始めます。
 かく言う,このブログは起承転結になっていませんが,毎朝の新聞を読みながら,少しでも記事を書いている方々に近づきたいと思うところです。