信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

雨を知る

 雨が降っているかどうかは外を歩いていればすぐに分かります。雨の匂いについても書きました。建物の中や部屋の中にいたらどうでしょうか?まず第一に知る情報は,音でしょう。雨脚が強くなれば屋根を叩く音や雨が岩や石ころにはねる音が聞こえてきます。道路の近くであれば,自動車の走る音で判断が付きます。
 そして,最近もう一つ発見しました。研究室の中にいて,ふっと外を見ると,窓の外を覆う樹木に生い茂っている無数の葉が上下に規則正しく振動しているのです。雨粒が1枚の葉に当たって葉を下に向けて力を加えます。雨粒が葉から落ちてしまうと,今度は雨粒の力から解放されるので,葉が上に跳ね上がります。その規則正しいリズムなのです。雨が降っていることを目で観察できる光景です。それほど雨脚が強くないときには有効な情報の一つと言えそうです。