信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

疲れたら自分の居場所へちょっと戻れる

 愛知県岡崎市のF組の取組に関する昨日の朝刊は,岡崎市立矢作中学校の話題です。この学校の素晴らしいところは,子どもたちが自分で自分の行動を選択できることです。それも,自分で考えたことに基づいて自分で判断した上でのことです。それは岡崎市の教育が,みんな違っていて当たり前で,それぞれの子どもにはそれぞれのニーズがあってそれぞれの学びがあることを保証してくれているからに他なりません。それぞれの子どもたちにはそれぞれの子どもたちの居場所があって,それぞれの子どもたちがそれぞれに疲れを感じたらそのときにそれぞれの居場所にそれぞれの判断で戻ることができることが認められているからです。素晴らしい挑戦に限りない魅力を感じます。
 一般には誰にでも自分の家があってそこには自分の居場所があるはずです。しかし,一旦外に出たら,学校に来たら,子どもたちにとっては自分の居場所はあるのでしょうか。自分の所属する教室があるので,そこには自分の机と椅子があるでしょうからそこが居場所になるはずですが,そうできない子どもたちにとって居場所がある安心感,疲れたらちょっと戻れる自分の居場所がある安堵感が心のよりどころとなります。
 一度は訪れてみたい岡崎市の学校教育の取組です。