信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

文脈づくり

 文脈を作るのはなかなか難しい作業を伴います。最初にどのような場面からスタートさせたら良いのかにも迷います。文章で綴る場合でも言葉で伝える場合でも同じことが言えます。なんとかスタートできたとしても,その文脈をどのようにしてつないでいったら良いかが問われます。
 文脈が変わるときに使われる接続詞があります。一方とかところでとか,ときにはしかしとかけれどもとかをうまく使いながら文脈を変えていきます。一つの文脈ともう一つの文脈がうまくつながらないと,飛躍してしまって意味が通じなくなってしまいかねません。唐突すぎたり前後の脈略がちぐはぐになったりして,読み進めていて疲れます。聞いていても,ちょっと待ってとなりかねません。
 そのときは納得できていても時間をおいて見直してみると,あれっとなってなぜそのような文脈にしたのかが分からなくなってしまうこともしばしばです。我々が社会的な動物であるだけに,より慎重に作業を進めます。