信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

秋の学び

 昨日は中秋の名月でした。理科の授業でよく取り上げられる”月は東に日は西に”の文言のとおり,夕方,つまり太陽が日に沈む頃に月が東の空低く昇ってきます。満月です。満月になるときは月が太陽と地球を結ぶ線上の反対側にくるときだからです。文章で書かれてもなかなかイメージできない空間概念の難しさです。
 満月を見ながら帰宅しようとすると,本学部キャンパスのあちらこちらから昆虫の鳴き声の大合唱が聞こえます。耳鳴りかと思ってしまうくらいの大きさで右からも左からもです。春に生まれた卵から成長した昆虫が成虫となって元気に過ごしている様子が秋を教えてくれています。
 小学校第4学年では,気温を抽出してその変化に伴う季節の移り変わりと動植物の変化を学びます。昆虫が教材です。第4学年で扱う動物はヒトではダメなのですか?と問われたらダメですと答えます。昆虫でないと気温の変化に伴う成長とその変化を捉えることができないからです。ちょうど今,彼らには深い学びが起きていることでしょう。