信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

忙しい!を誰も言わない学校

 忙しい!を誰も言わない学校が売れています。先日の学修者主体の学びの場を創る会のときに,学校現場の忙しさについて話題になる場面がありました。なぜ,忙しいのかと。なんとかなならないのか,とも。この本をもう一度読み返してみることも一つの手です。全ての学校が,忙しい!を誰も言わない学校になると良いと思うところです。
 私たちは,しなければならない仕事がある一方で,これをしておくとのちのち助かるであろうと自分が考える仕事があります。忖度かもしれませんが。しなくても良いけれどもしようかなあと思う仕事もあります。どこまでをすべきなのでしょうか。しなくても良い仕事,いわゆる本務ではないので断っても支障がないのに引き受けて,忙しい!と言っているとしたら,断ったらどうでしょう。いや,断るべきなのかもしれません。忙しい忙しいといつも言っている人に限って,本務以外の仕事ばかりしている人はいませんか?
 優先順位を付けて挑戦してみるとか,直近にしなければならないことを付箋紙に書き出して目の前に貼っておいて終わったらその付箋紙を外していくとか,いかがですか。後者は実際にやっています。いまはデジタル化が進んでいますから,電子媒体を使っています。しなくても良いけれども,という仕事は先に送っても支障がないことに気が付きます。限られた時間の中で,より効率的に行動していくために必要なことです。
 一方,視点を変えて考えてみると,忙しいと言うことはその人がまわりの人たちから必要として求められている側面もある証でもあるのですけれども,なかなかそのように認識してくれる人は多くないのが現実です。忙しいと言うことは,実は幸せなことでもあるのです。