信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

学修者主体の学びの場を創る会

 一昨日は,学修者主体の学びの場を創る会でした。今回は,大阪の中学校の『学び合い』実践についての報告があって,それに基づいたブレイクアウト・セッションを2回,わいわいがやがやしながらあっという間の時間を過ごすことが出来たところです。中学校実践ではなるほどなあと思う可視化の手法が紹介されていてとても参考になります。この方ならではの手法であって,他の方にはまねすることのできないオリジナル性を感じます。少なくとも私にはできないものです。
 その意味では,『学び合い』の考え方に共感しても,全国のいろいろな方々が実践している手法をそのまま形だけ真似て自分でやってみても同じ効果を生まないことは自明であることを改めて実感できます。『学び合い』の考え方は,指導法ではないので数多くの書物が出版されていますが,そこに書かれているやり方をそのままなぞっているだけでは決して効果はもたらされません。月並みな表現ですが,この方のように,自分の言葉で語らないとダメなのです。この方の人間性と感性によって醸し出される『学び合い』の考え方をうまく使った授業だからです。
 その意味では,『学び合い』の考え方を使って授業をする場合には,1つではないと換言できます。それが『学び合い』の考え方の魅力であり素晴らしさでもあるのですが,それだけに『学び合い』の考え方の難しさでもあります。ゼミ生に語ってもらいたい中身の濃い時間でした。