信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

大学入試

 大学の個別試験が行われています.1年に一度の試験ですから,受験生のみなさまにとっては大変な思いをしながら臨んでいることと毎年思います.一人一人のこれまでの奮闘と努力の積み重ねの尊さに思いを馳せ,今そしてこれからのより一層の活躍にエールを贈ります.これまでに何をしてきたかを自信にすれこそそればかりに固執せず,今何をしているかこれから何をしようとしているかを大切にできる自分であり続けたいです。すべての受験生のみなさまの進路希望が実現しますよう心から願っています.

 

小学生の朝

 小学生の朝は早いです.もちろん,もっと早く活動されている方々はたくさんおられるでしょうが,児童生徒学生の朝を見てみると,その中でもいちばん早いのが小学生のように思われます.学年が上がれば上がるほど,朝はゆっくりのように思えます.小学生の朝が終わると中学生,そして高校生の朝がやってきて,最後に大学生の朝がやってくるようです.
 7時50分というと,もう列を成して集団で登校していく小学生の集団に出会います.おはようございます,今日も元気で素敵な一日を過ごしてね,と心の中で声をかけます.大きなランドセルにたくさんの荷物を両手に持って先頭の6年生のおにいさんおねえさんに一生懸命付いていく1年生のおぼしき小学生には,気をつけてねと心の声をかけます.彼らが健やかに成長し,素敵な人生を送ってくれることを願ってやみません.

 

来年度の要請届く

 県外の学校から,来年度の出前授業の要請が届きました。『学び合い』9年目の学校です。大変光栄なことと有り難く思います。校長先生はじめみなさまのご期待に添えるよう尽力します。
 1回の要請で終わる学校がほとんどの中,管理職が代わっても先生方が異動しても変わらず,『学び合い』の考え方を大切にして続けてくださっていることに敬意を表します。それも,毎年この時期に1年の総括をして来年度の体制を整えている過程で,先生方の総意で決めているところに素晴らしさがあります。当たり前のように9年間続けることは,全国いずれの学校でも当たり前ではないことを誇りに思います。

 

春の便り

 春の便りが届いています。冬至からおよそ3ヶ月弱が過ぎ,日の出も早くなり日の入りも遅くなって昼の長さがな学成ってきていることを感じます。昨日は啓蟄でした。雪解け水が流れ,道ばたの梅の花が咲き誇り,雨のにおいが春らしくなり,雪が溶け始めて泥をかぶった春雪となって北側の日陰にしか残っていない状況がまさしく春を感じさせてくれます。日中に歩いていると,ジャンバーを脱いでも寒さを感じなくなってきて春のコートの人もいるくらいです。どんどん昼が長くなっていく,この春は1年の中でもとても素敵な季節です。

 

折り合いを付けられるかどうかの分かれ目

 折り合いを付けられるかどうかの分かれ目はどこにあるのでしょうか?換言すれば,折り合いを付けられるかどうかをどのように判断しているのでしょうか?○○は絶対に折り合いを付けることはできないから,自分のこだわりを押し通さなければならないと思うのか,それとも○○は折り合いを付けられそうだから,折り合いを付けてみんなでゴールを目指そうと思うのか,その分かれ目はどのようにして決まるのでしょうか?経験の多さによるのかもしれません。先行研究に依れば,小学校第1学年の会話は折り合いを付けるような会話ではありません。お互いに全く無関心で,自分のことを優先して語り合おうとする会話が主流です。
 小学校第3学年も違います。小学校第3学年は強制的に自分のこだわりの内容の話を押し通そうとする会話が主流です。小学校第5学年も違います。相手の話の内容が分かっていようがいまいが納得できようができまいが相手に従おうとするような会話が主流です。そう考えてくると,折り合いをつけることができるようになるのは,中学校の生徒になってからのことなのかもしれません。
 考えるに,折り合いを付けることができるための必要要素としては,相手の話の内容を尊重できるようになるかどうかなのではないかと経験上,思います。それは根底には相手を信じることから始まる人間関係の構築があるやに思われます。相互承認観や相互肯定観の醸成に他なりません。集団育成の要として,お互いの語り合いを尊重して聞き合える文化を育てることが肝要なのではないかと考えるところです。折り合いを付けようと言えば良いのでしょうが,テクニックとしてどのようにしたら良いかは伝わりづらいところがあるでしょうから,お互いを信じ合おうと言った方が子どもたちには伝わりやすいのではないかと思うところです。

 

オンライン全国大会

 3月24日(日)に,一般社団法人日本理科教育学会のオンラインによる全国大会が予定されています。私は発表申込を済ませ,発表の予定です。すでに発表申込期間は終了しましたが,受付申込は3月10日(日)までとなっています。オンラインによる一般発表のみ(現地参加はありません)なので,インターネットへの接続環境が整っていれば,参加が可能です。学会として試行実施なので,参加費無料となっています。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。一緒に学びましょう。

 

来年度の担当授業科目

 3月を迎えると,翌年度の準備が本格化してきます。カリキュラム,担当授業科目,シラバス等々です。もっともシラバスは担当授業科目が決まればそれに伴って作りますからもっと早い時期から取り組み始めています。令和6年度に向けて担当する授業科目が決まります。本年度とほぼ同じ科目を担当することと相成りました。先日,後期の最後の授業の時に,受講生から授業評価をしてもらいましたので,その結果を受けて,より良い授業実践を展開することができるように改善を図っていきたいと考えています。担当授業科目で使用している教室の名称も新しくなる関係もあって,その名称に相応しい目標と内容と学びにできるよう力を尽くします。