後期の講義の中で,学部4年生の方と話をする機会があったのですが,いろいろと話し合っている中で,その4年生が教育実習の時にジグソー法を取り入れて授業実践をしてきたことが判明しました。教育実習でジグソー法をすることができることは素晴らしいことです。実習生本人がジグソー法をすること自体が素晴らしいことなのですが(大学の講義の中でジグソー法を指導する講義はあまり聞きませんから),教育実習でジグソー法を実践したときにそれを指導する指導者つまり学校現場の先生がジグソー法について指導できることも素晴らしいことであるからです。実習先の先生もジグソー法を知っているからこそ指導できるのですから,指導法を修得している証です。かつて,ゼミ生が教育実習で『学び合い』の考え方で指導したいと申し出たら,指導できないからという理由で断れたことがあったくらいなので,実習生が実践してみたいと申し出ても指導者が指導できなければ実践には至りません。その意味においては,教育実習でジグソー法を実践できる環境が整っていることは価値あることであると評価できます。魅力的な学校で教育実習ができたことを羨ましく思います。