カメムシというとどうしても土色や茶色の風貌が地味感を与えている上に外敵に対して発する異臭の凄さもあって，できるならば出会いを避けたい昆虫の筆頭であったのですが，ここへ来て，我々の目を引くような緑色の体の色をしている綺麗な彼らに会うことができると，そんなイメージも少しずつ変わりつつあります。カメムシの種類の多様性には驚かされ続けています。
楯型の体型をしている点は特徴的ですが，その楯もいろいろあるようでどんな楯なのかを観察することにも興味を抱かせてくれます。不思議なものです。彼の名は，昆虫綱・カメムシ目(半翅目)・カメムシ亜目(異翅亜目)・カメムシ科・カメムシ亜科・Nezara(斜体)属のアオクサカメムシです。全身がきれいな黄緑色をしていて，じっと見つめてしまいます。
