地球上ではこれまで少なくとも5回の大量の絶滅が繰り返されてきていることが知られています。一番よく知られているのが,今からおよそ6,600万円前にあった中生代と新生代の区切りとなっている大型は虫類,恐竜の絶滅でしょう。原因は当時のユカタン半島に衝突した小惑星であったとされています。
一般的に,安定した生態系では生物の進化はなかなか起こらないと言われます。さまざまな種がすでにそれぞれの環境に適応していて,そこに別の生物が進出する余地は少ないからと言われます。大量の絶滅によって,競争相手のいない環境が生まれますので,そこに生き延びる生物が一気に広がり,進化を遂げるのです。
万が一,小惑星が地球に衝突していなければ,私たちはこの地球上に深化の歴史を刻むことはできなかったかもしれません。そう考えると,地球の歴史は神秘的ですし,私たちの今ここにいることも不思議です。