学部の臨床経験科目の講義で受講生のみなさまが模擬授業をしました。字のない葉書を教材とした模擬授業です。どんな内容でしょうか，誰に出そうとした葉書でしょうか，と子ども役のみなさまに語りかけます。それを受けてディスカッションした子ども役のみなさまが答えます。「字の読めない人とか，言語の違う人とかに，自分たちのことを伝えるために」，と。涙がこぼれます。模擬授業として提案してくれたみなさまも，子ども役として先生役から問われたテーマについて考えてくれたみなさまも素晴らしいと感動しました。
そうか，外国籍の子どもたちがいる学級で語ってあげられる，取り上げることのできる良いテーマだなあ，と感嘆したところです。みんなで字のない葉書を書こう，という授業ができないだろうか，と。みんなでみんなができる授業，たとえ言葉が分からなくても，自分の気持ち，考えていること，思っていること，うれしいこと，一緒にしたいこと，は言葉が通じなくても字のない葉書を書けば相手に伝えることができるはずです。やってみようと奮い立ちます。
