信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

オナガ

 本学部のグランドには,オナガが生息しています。複数羽います,それも少なくとも4羽はいることが確認できました。頭部が黒く,くちばし下部から腹部にかけて白く,尾が長く,羽根がスカイブルーから青い色を呈しています。飛翔するときは,特徴である長い尾を広げています。勝手な考察ですが,揚力を効率よく受け止めるためではないかと思われます。鳴き声はキュイーキュイーと私には聞こえます。
 あるとき,そのオナガがカラスを追い払っていることありました。私の考察なので正確ではないかもしれませんが,1羽のオナガが1羽のカラスを追い払っているのです。事実としては,1羽のカラスがスギの樹木から飛び立ってそのすぐ後ろ(数十cmほどうしろ)を1羽のオナガが飛んでいるのです。同じ向きに150mほど2羽が飛んで,150mほど樹木から離れた頃に,カラスはそのまま同じ向きに飛翔し続け,オナガは右に方向転換して飛んでいきました。そのあと,3羽のオナガがそのオナガに合流しました。この事実から,後ろのオナガが前のカラスを樹木から追い払ったものと考察しました。私の考察なので,間違っているかもしれません。
 面白いことに,そのときのオナガの鳴き声はキュイーキュイーではなく,ガアーガアーと鳴いていました。カラスを追い払った(ように見えた)ときの鳴き声は4羽とも,ガアーガアーでした。明らかに,先の鳴き声とは異なる鳴き声です。おそらく,オナガが威嚇しているのか危険である情報を仲間と共有しているのかではないかと私は勝手に思っています。専門家に言わせると,鳥にも文章があるとのことですから,おそらくそのような文化をオナガも持っているとしても不思議ではありません。
 ここからも推測に過ぎませんが,おそらくスギの樹木のどこからにオナガの巣があるのかもしれません。私がその樹木に近づいたときにも,2羽のオナガがガアーガアーと鳴き始めました。さすがに,私はオナガに追い払われることはなかったですが。
 キャンパスの片隅でオナガに出会うことができるとは思ってもみなかったので,長野の自然に感謝しています。