信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

オナガの攻撃

 本学部グラントに生息するオナガ。今朝,オナガがまたカラスを追い払っている光景を観察することができました。1羽のオナガが1羽のカラスのうしろから飛翔しながら併飛しているのです。一定程度の時間の平行飛翔を終えると後ろのオナガが右向きに方向点検して2羽は別れます。カラスはオナガから遠ざかります。
 ところが,別の光景を観察することができ驚きました。1羽のオナガが自ら留まっていた(おそらくそのスギの樹木にオナガの巣があるのではないかと推測できます。そのスギの樹木に相当数のオナガがいますから)スギの樹木から,別のスギの樹木に向かって飛翔を始めます。それも,羽根を閉じて尾を閉じて弾丸のごとく一直線です。何が起こっているのだろうと不思議に思っていると,その先のスギの枝からカラスが飛び去っていきました。そのカラスはいっさい鳴き声を立てていませんでしたから,オナガにしてみれば,カラスの存在を敏感にキャッチしてあるいは他の仲間からの情報から攻撃(と思える光景)に至ったものと考察できます。オナガのからだは小さくはないですが,カラスよりは相対的に小さいですから,自分よりもからだの大きいカラスに対して果敢に向かっていったことになります。オナガの攻撃力,防衛力に見とれてしまいました。オナガの生きる術に,自然の凄さを感じます。