信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

杉ぼっくり

 キャンパス内のグランドの霜柱が全部なくなりました。雪も溶けました。家の前にあるスギの樹木の枝には,昨年秋から球果(いわゆる杉ぼっくり,ヒマラヤスギの松ぼっくり)が付いています。その数,20個近くになります。秋から冬にかけてずっと濃緑色の楕円形で,見た目は固そうな感じでした。
 ところが,昨日,突然,球果の鱗片(いわゆる杉ぼっくりの表面を覆っている傘様のもの)が開いたのです。温かくなったからでしょうか。それとも花粉を飛ばす季節が到来したからでしょうか。よく分かりません。色も,一夜にして突然,茶褐色に変化しました。驚きました。鱗片が開くと言うことは,中の種子が飛翔する準備が整ったと言うことです。
 おそらく,例年のように風に乗って飛翔するのでしょうが,それと同時に,鳥類の餌にもなっています。いつのまにか鳥がやってきて食するのです。今年はまだですが,鱗片が開いていることを見逃さず,匂いも散乱するのでしょう,それもかぎ逃さず。スギの生きる術ですし,鳥類の生きる術です。自然の摂理と素晴らしさを感じます。いきなり春がやってきたという感じです。