信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

折り合いをつける難しさ

 自分の考えがあって,それをたいせつにするときには,どうしても自分の考えに当てはめようとしてしまいます。いわゆる,型にはめようとするのです。型にはめようとすることがいかに多いかを感じる時があります。特に,これまでの自分の経験によって成功体験を得てきている場合には尚更のことであると思います。
 ちがっていて当たり前であることは頭では分かっているのですが,いざ実行に移そうとするとなかなか判断と行動が伴わなくなってしまって困ります。ちがっていて当たり前の文化,文化と言うまでもなく,違っていた当たり前の相手の考えに接したときにいかに折り合いをつけることができるかは永遠の課題かもしれません。
 『学び合い』の考え方に依れば,経験交換ケースの会話を引き出す努力が必要なのですが,自分の考えを相手に納得してもらえるような根拠や証拠をいかに分かりやすく示すことができるかを工夫しなければなりませんし,相手の主張の根拠や証拠を丁寧に聞き出すことも必要です。文字にすると簡単なようですが,実際にやってみるとやはり難しいです。