信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

空間概念獲得の難しさ

 空間概念を獲得することは難しいことです。繰り返し学ぶ機会を,それも自分ごととして学ぶ機会を持たないとなかなかやっかいです。学習指導要領が小中ともに全面実施となりましたので,獲得すべき資質・能力の一つとして理科の担う永遠の課題です。
 小学校の理科で東西南北の包囲を勉強します。太陽の動きとともに地球から見た月や星の動きの中で北の空,東の空,南の空,西の空を学びます。中学校になると地球の外から見た地球上の東西南北を勉強するに至って混乱を来すことが多々あります。視点の変換がうまくいきません。
 実際の景色を見ながら方位を見たり地図を見て方位を見たりしながら両者を併せる技能も獲得していくことになります。習得した知識や技能が日常生活で縦横無尽に活用できるようにしてあげたいものです,と2010年3月16日のブログにあるのですがそれ以来11年半が経過していますが,難しさは変わっていません。
 今でも初めての道を歩くときは,ときどき振り返りながら,帰りの文脈を脳に記憶させながら一歩ずつ進んでいます。往路の風景と復路の風景は全く違いますから,困ってしまいます。