信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

落ち葉と黄葉・紅葉

 今,学部周辺では黄葉と紅葉が見頃ですし,落ち葉が絨毯のようです。銀杏の黄色と紅葉の赤色と落ち葉の枯色のコントラストが見頃となっています。
 Web検索の結果に依れば,落葉樹は葉を落とす前に,葉にある栄養分を出来る限り回収して再利用しようとします。クロロフィルやカロテノイドを分解してできた栄養分を枝を通じて幹まで運びます。その際,植物にとってより重要な栄養分の含まれている緑色のクロロフィルが先に分解されるため,残されたカロテノイドの黄色が目立つようになります。黄葉です。クロロフィルが分解されると同時に赤色のアントシアンという物質が作り出されます。クロロフィルの緑色がアントシアンの赤色に取って代わるために葉が赤色に見えるようになります。紅葉です。
 秋になって気温が下がってくると,根から水分を吸い上げる力が下がります。葉は蒸散による水分の外出が多いのでそれを避けるために落葉して,生き残りのために水分の収支バランスを保ちます。落葉した葉は分解者によって分解され,養分となります。自然の摂理を感じる季節です。