信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

ほうれんそう

 学校現場では,ほうれんそうという言葉がよく使われ,大事にされます。ほうれんそうの”ほう”は報告の”ほう”です。ほうれんそうの”れん”は連絡の”れんです。ほうれんそうの”そう”は相談の”そう”です。

 昔,一人で全てを行っていた時代にはそれほどでもなかったのでしょうが,私が初めて学校現場に立った41年前でさえ,言われていたのですが,そのときから学校はすでにチーム学校になっていたものと思われます。

 チーム学校の時代になると,ほうれんそうが欠かせません。相互に連携し協力しながら日々の教育活動の充実発展に取り組んでいきますし,校内の諸問題も自分一人ではなくチームを組んで管理職の指導を受けながら解決に向かって全職員で取り組んでいきます。ほうれんそうが徹底されないと,チームがぎくしゃくしていきますしほころびが生じ,各方面からクレームをもらうことにつながります。対応が後手後手になってしまうので,通常以上の労力を費やすことになってしまいます。

 このくらい報告しなくても,こんなことを連絡しなくても,そんな当たり前のことを相談しなくても大丈夫だろう,という気持ちがズレを生んでいきます。そこには慣れもあるのでしょう。いつの時代もほうれんそうが大切であることに変わりはありません。自戒を込めて。