信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

子どもたちの一輪車の取組

 先日おじゃました全校で『学び合い』の考え方に取り組んでいる学校での話です。子どもたちの中の一人が一輪車ができなくて,できれば避けたいと願っている様子であったそうです。それを見た,その学校の周りの子どもたちはどうしたかというと,その子と一緒に取り組み始めたとか。一つの試みは,その子と一緒に手をつないでみんなで一緒にやろうと言って練習したのだそうです。また,別の取組はその子に併せて一輪車の回転スピードを調整したのとのこと。その子ができたときには,全校で拍手でお祝いしてあげたそうで,その拍手の大きさは辺り一面に響き渡ったようです。けっして大げさでも何でもなく。その時の様子が目に浮かぶようです。
 その話を聞いて,目頭が熱くなり,涙が出そうになってこらえるのが精一杯でした。学校で一輪車の発表会のようなイベントがあったそうですが,保護者の方の文脈へのサポートに加え,何度失敗してもいいんだよ,できるまで何度でも挑戦していいんだよと学校全体で支えてくださったようです。『学び合い』の考え方が先生方と子どもたちみんなに共有されている様子がよく伝わってきて有り難く,また嬉しくなりました。