信濃の国からこんにちは

信州大学教育学部の三崎隆です。私たちの研究室は『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

磁石の不思議

 磁石を調べてみるとなかなか面白いことを見つけることができます。私たちはそれを,小学校第3学年で学びます。磁石に引き寄せられるものと引き寄せられないものを最初に学びます。引き寄せられることとつくことは違います。たくさんのクリップに磁石を近づけてみると,たくさんのクリップが磁石に引き寄せられます。クリップが帯磁して磁石になるからです。
 棒磁石を使って実験してみると,とてもよくクリップを引き寄せるところとほとんど引き寄せないところがあることを見つけます。磁石と言いながら,クリップを引き寄せないのですから不思議です。とてもよく引き寄せるところが2カ所見つかります。その一つをN極と言い,もう一つをS極と言います。
 棒磁石がポキンと2つに割れてしまいました。さて,割れた磁石は磁石ですか?はい,磁石です。割れたところが割れていない極に対してもう一つの極になります(よく分からない表現ですね)。真ん中で割れたとしたら,割れた片方の磁石の端がN極であったならば,割れたところがS極になっているのです。
 方位磁針を知っていますか?地球も大きな磁石と考えられるので,方位磁針を水平な面の上に置くと,方位磁針のN極が北(磁極の北であり地図上の北ではない)を指します。そうなると,もし棒磁石を置いたら,N極は北を指しますか?テーブルの上に直接置いたら摩擦力が強くて動かないので,摩擦力を極限まで小さくできる状況にして実験してみると,そのとおり,棒磁石のN極が地球の北を指して止まります。
 小学校免許を取得しようとして理科の指導法の講義を受講している本学部の理科教育コース以外の受講生のみなさんが予備実験をしに来たときに,そんなことを語っています。彼ら曰く,「磁石のことをよく知らなかったかもしれません。」。興味を持ってもらえたとしたら,それほど嬉しいことはありません。