魚がほしい人には,魚を与えるのではなく,魚を捕る方法を教えよ,という諺があります。そのときの状況にも依りますが緊急性が高くない場合には,目先の欲求だけを満たしてあげるのではなく,汎用性の高い知識や技能を教えてあげる教育の大切さを教訓として我々に示してくれています。
学校教育の授業の時も,答え教えろよという求めに対して,答えそのものを教えてあげるのではなく,答えを導き出すことのできるアプローチを教えてあげたいと思うところです。教師だけでなく,子どもたちに対してもです。子どもたちがその考えを共有することができる環境が整ったとするならば,そのときは苦労したとしてもその後必ずや素晴らしい成果をもたらしてくれるものと信じて止みません。
「答え教えて」と言われたら,「どうやったら答えを出せるかを,一緒に考えよう」と。