久しぶりに,一般社団法人日本科学教育学会の支部大会で続けて発表してきました。支部大会なので,全国大会のようにバスを降りてからつながるようにスーツ姿のみなさんが連なって一カ所に入っていくような光景はありませんが,それでも朝早くから実行委員会の学生の皆さんが要所要所に看板を持って立っていて挨拶してくれる風景は変わりありません。朝早くからの尽力に感謝しながら会場に向かうのは学会ならでは,です。
発表をしてみて改めて感じることは,第三者の視点から異なったバイアスを持って聞いてもらった上で,質問を受けることができる環境が整っていることの素晴らしさです。教育研究はどうしても自らのこだわりを持って進めていく関係で,バイアスが固定化されがちです。期待する結論があってそれに向かって一目散に結果を集める作業に邁進するために,見落としがちな視点が生じ兼ねません。異なったバイアスから指摘を受けることによって,より良く改善を図ることができる点が何よりのメリットです。
聞いてくださるみなさんと一緒に考えることができる点が素晴らしく,恵まれた環境にいる幸せを感じます。