大学で講義をしていると，本学の学生のみなさまは真剣に聞いてくれます。集中していて常にメモを取りながらときどきここぞというときに頷いてくれます。講義中に出てくる表現をその場で検索して学んでいる姿も見受けます。ディスカッションのときでなければ，あるいは模擬授業の観察，実験のときでなければ，教室の空間は静寂感に包まれています。ですから，大きな声で語る必要は全くなく，静かな音量で諭すように語ることができる環境が整っています。
先日，久しぶりに小学校現場での授業を参観する機会がありました。教室に入った途端，子どもたちの元気な声に圧倒されます。あっちで大音量，こっちでも大音量，そっちでも大音量，耳にがんがん響きます。大学生と異なり，トーンも高いですから，一段と響き渡ります。先生が，子どもたち全員に徹底したいのでしょう，より一層大きな音量のように聞こえましたが，指示を出しています。教室の中は，それはもう活気に溢れ，元気いっぱい，エネルギッシュで満杯，エンジン全開，です。日頃このような大音量，トーンの高さには慣れていないだけに，それだけで圧倒されました。子どもたちは元気が一番，エネルギッシュに動き回っていてほしいと思います。
