先日，『学び合い』の考え方に関して久しぶりに質問を受ける場と機会をもらいました。そのたびに思うことですが，質問してもらえることは良いことです。
第一に，自分のやって来た内容をその時点でまとめることができます。質問に答えるためにこれまでの自分の取組をリフレクションできますし，その内容を簡潔にまとめることができるからです。
第二に，質問してもらうことによって自分の理解が促されます。質問に対する答えを用意する作業を通して，自分が理解していたつもりになっていたことを本当によく分かる状態まで高めることができるからです。自分では当たり前だと思っていてそのままスルーしていたことを改めて理解し本当によく分かる状態に至らせることができるからです。
第三に，相手に理解してもらうために，理解してもらえるような説明の仕方に言い換えをする工夫を考えることができます。いわゆるメタ認知の現象が起きるわけです。メタ認知が起きることによって，自分の理解が本当によく分かった状態から更なる高い段階に昇華させることができるからです。
その意味において，授業中に，だれかに質問してもらうことはとても重要でとても大切なことなのです。
