実家にはかつて小さな畑があり,よくミミズを見る機会がありました。祖父母からはミミズは畑の土を軟らかくするので見つけたら逃がしてあげなさいと教えてもらった記憶があります。昔の人の生活の知恵とも言えるものでしょうが,ミミズは土を食べ,そこに含まれる有機物や微生物,小動物を消化吸収した上で粒状の糞として排泄することが科学的に知られています。
幼少の頃の教えというのは今でもずっと記憶に残っていて,ミミズを見つけると畑はありませんが周辺にある土壌のところに戻してあげます。
ミミズは無脊椎動物の環形動物門に属する雌雄同体の動物です。目も手足もなく皮膚呼吸をします。多くは土の中で生息しますから皮膚表面はぬるぬると湿っています。それだけに,太陽が直接当たる陽当たりの良いところのような暑さや乾燥に弱いです。コンクリートが多くなっている都会ではなかなか見ることのない動物の一つかもしれません。