信濃の国からこんにちは

信州大学教育学部の三崎隆です。私たちの研究室は『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

一人の子どもを想定してつくる予想される反応

 学習指導案の本時の展開の欄の中に,予想する児童の反応とか予想する生徒の反応があります。そこには,実際の授業を転換したときに子どもたちがどのような反応をするのかを事前に想定した内容を書きます。授業者の発問や働きかけに対するものが一般的です。
 先日,指導案構築に関する話題を議論していたときに,その予想する反応の欄に,書く内容を一人の児童ないしは一人の生徒を想定して授業開始から授業終了まで書いていく学校があることをはじめて知りました。一方で,いろいろな子どもたちのさまざまな反応を想定して書いている学校もあります。私は後者しか知りませんでしたので,なるほどなあと感心したところです。
 標準的であると想定した下で,その子どもの反応を設定することは,見方を変えればそのときどきの評価規準を作っている作業をしていることになるので,評価に役立てることができます。それはひいては,育てるべき資質能力のリアルタイムの評価にも直結します。なかなかの工夫です。