信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

①何ができたのか,②何が良かったのか足りなかったのか,③次はどうしたらよいか

 2017年5月17日の信濃の国からこんにちはを,[『学び合い』教育学]として一部抜粋して再掲します。
 一昨日の全体ゼミは,現職の持ち込み課題を基に,『学び合い』授業の終了時に子どもたちがリフレクションに使う評価項目の検討です。課題の達成については別項目にあったのでここでは対象外とし,『学び合い』授業のリフレクションに特化したものです。
 1が記入されていて『学び合い』のはんこを1個押印,2が記入されていて『学び合い』のはんこを2個押印,3まで記入されていて『学び合い』のはんこを3個押印というシステムになるものです。1も記入されていなければ1個もはんこが押印されません。3段階(4段階?)に集約されました。実際に学校現場で試行してみて改善を図ることとることとなりました。楽しみです。長野セミナーでも改良して試してみます。
1.「みんなが○○できる」ために,何ができたのか,何ができなかったのかが記入されている。
2.「みんなが○○できる」ために,したことやしなかったことの何が良かったのか何が足りなかったのかが記入されている。
3.「みんなが○○できる」ために,次はどうしたらよいのかが記入されている。
 その現職の一人の方から全体ゼミが終わった後にメールが届きました。ご本人の了解を得て紹介します。
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こんにちは。
全体ゼミでお世話になっております,○○です。
『学び合い』の評価基準を2時間にわたって取り上げていただき,本当にありがとうございました。今回,皆さんに考えていただいた評価基準をもとに,評価規準(具体例)を作成し,完成させていきたいと思います。皆さんと一緒に評価基準を考えるなかで,『学び合い』を評価の視点から考えることができました。
 そして,改めて「語り」の大切さを感じました。「語り」に対しての評価がそのまま『学び合い』の評価になると思ったからです。また、リフレクションを促して授業が終わるより,リフレクションした内容を記述し,それを教師が評価することで,
より一層「みんなが〇〇できる」ために個人として何をしたらよいか,クラスとして何ができるのかを具体的に考え,実行を促せると思いました。
 三崎先生がヒントとして示してくださった3点
1 うまくいったこと
2 なぜうまくいったのか
3 次の時間どうしたらクラスを成長させていくことができるか
や,今回作成した評価基準を踏まえて,もう一度「明日から使える『学び合い』の達人技術」を読み返すとまったく同じ内容がリフレクションさせるための教師の「語り」の中にありました。まだまだ読み込みが浅いなぁ,と反省しているところです。
今回,ゼミが終わった後でゼミ生さんと現職の先生方が解散せず,自然発生的に話し合いの振り返りをしました。まさにこれがリフレクションなんだなぁと実感しました。こんな素敵な皆さん方と学べることが嬉しいです。
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