『学び合い』の考え方を使うときの魔法の言葉を紹介します。「一緒にやろう」です。『学び合い』ライブで前授業の時のオリエンテーションのときに子どもたちに必ず紹介します。この言葉は,分かった子がまだ分からなくて困っている子に書けても良いですし,まだ分からなくて困っている子が目標達成した子にかけてもOKです。素敵な言葉です。
しかしながら,形だけではダメです。「一緒にやろう」と言ったからには,最後まで一緒にやらないとダメです。相手は,発した子の一緒にやる気をすぐに見抜きますから。「一緒にやろう」と言っておきながら,始めた途端に上から目線であれをやれ,なんでこれをやらないんだと相手を責め立てるようでは,相手の子どもたちもすぐに困ってしまいます。「もういいよ」となることでしょう。
どうやったら,一緒にやることになるのかを体得することも,トライ・アンド・エラーなのかもしれません。私に,魔法の言葉だよと言われたから,仕方なくしゃべっているようでは考え方を享受したとは言い難いかもしれません。一緒にやるということがいったいどういうことなのかを,自ら体得していくことができれば本物です。
その意味においては,「一緒にやろう」の第一のステップはその言葉を発してみることです。次のステップはうわべだけでなく,相手と本当に一緒にやってみることを体得することです。そうなれば,本物の魔法の言葉と言えるでしょう。